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◆のうってなに?

 のうは、今から650年くらい前、南北朝時代(なんぼくちょうじだい)から室町(むろまち)時代にかけてはったつし、えどじだいにかんせいされた日本どくじのげいのうです。せんようののうぶたいでえんじられます。のうやくしゃは、顔にのうめんをつけ、のうしょうぞく(のうの着物)を着て登場)します。はやしにあわせ、せりふと歌が一体となったうたいをうたいながら、決まった形のどうさや、まいをまい、えんぎをします。わらいを主とするきょうげんも、あわせてえんじられました。



 
”ゆうげん”???
 
 ”ゆうげん”、あまり聞いたことのないことばですが、いったいなんのことでしょう?「おくが深くて、はかり知れない」とか、「味わい深い」とい う意味。のうをえんじるときの理想を”ゆうげん”ということばであらわしているのです。
 
 
いいけにつたわった
のうどうぐ
 
 えどじだいの大名は、やしきにのうぶたいをたて、のうやくしゃをやとい、そしてのうめんやのうしょうぞくを集めました。・このはくぶつかんののうどうぐは、おもに15代いいなおただ(1883〜1947)が集めたものです。たくさんしゅるいをそろえ、しかも数が多いので、のうに使うほとんどの道具をみることができます。



◆のうめん

 のうは、かめんを使うげきですから、物語の役によって、いろいろなしゅるいの面がひつようです。ぜんぶで250しゅるいくらいあると言われていますが、じっさいには60から70しゅるいが用いられます。木をほりって作られ、色がつけてあります。中には目や歯に金具をはめたり、ひげを植えつけたものもあります。神の面、ろうじんの面、強い力を持ったおにの面、ゆうれいの面、そして男や女の面があります。      
能面
      「小面」という女の面


◆のうしょうぞく

 のうしょうぞくの中には、ずいぶんそでが長かったり、色がはでなものがあります。ぶたいで使うげいのうのしょうぞくですから、昔の人は、ふだん着ていた着物ではありません。役によって、使うしょうぞくのしゅるいがほぼ決まっています。そして、役のせいかくを、よくあらわすように、もんようや色のちょうしをえらんで、使いわけます。多くは、きぬのおりもの。あさのおりものにもんようをそめたものもあります。
 
 
唐織         翁狩衣
 
からおり         おきなかりぎぬ


 
のうめんの
ひょうじょう
 
 はくぶつかんにてんじしてあるのうめんをみると、ひとつのひょうじょうしかないようにもみえます。ところが、ぶたいで使うと、見る角度や光のかげん、そしてのうやくしゃの動きなどによって、ふしぎなことに、1つの面なのに、喜んだり、怒ったり、悲しんだり、楽しんだりと、ゆたかなひょうじょうが感じられるのです。てんじしつでも角度をかえて見てみるといいですね。
 
 
のうしょうぞくの
もんよう
 
 のうしょうぞくを見ていくと、たくさんのしゅるいのもんようがあることに気づきます。女の役に使うのは、しきの草花、身近な品物などの、やさしい日本のもんよう。男の役には、りゅうや雲などの、力強い中国のもんようです。色は、日本のでんとうてきな色。べに、緑、青)、白、黒、茶、そして、金や銀など。色の組合せにくふうがあります。



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