18 木橋(きばし)
学校(がっこう)の帰(かえ)りらしい小学生が二人、川面(かわも)を指差(ゆびさ)して、何(なに)やら叫(さけ)んでいた。
今はめっきり見かけなくなったが、大きな魚(さかな)でも見つけたのかもしれない。
その昔(むかし)、橋と言えば、こういう橋が多(おお)かった。
低(ひく)い手すりによりかかって魚を釣(つ)った。ザリガニも釣った。
そんなかつての自分(じぶん)の姿(すがた)がオーバーラップしてくる。
川が改修(かいしゅう)され、大型(おおがた)の機械(きかい)や車(くるま)が通(とお)れるようになりいつしか木の橋は姿を消(け)した。
平田町
平田町
 
平田町
平田(ひらた)町
松原町
松原(まつばら)町
今は、この石柱(せきちゅう)しか残(のこ)っていない百間橋(ひゃっけんばし)。
かつて、佐和山(さわやま)の麓(ふもと)から松原まで、幅(はば)2メートル、長(なが)さ600メートルにおよぶ木の橋が内湖(ないこ)にまたがっていたことを想像(そうぞう)するだけでも、楽(たの)しくなれる。

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